私の束縛のせいで彼氏と別れたけど復縁できた話【素直とわがままは違う】

高校1年の春、彼とは同じ高校で同じクラスでした。
彼は、口数少なくて、話しかけないでオーラ全開。
でも文化祭で仲良くなれて、つきあえてどんどん好きになりました。
でも、束縛してしまって、「お互い疲れちゃったね。」って言われて別れました。
その後、お互い別々の恋愛をするも、お互いうまくいかなくて。
彼とやり直して上手くいきました。
共通の友人から「彼、あなたのことやっぱり好きだって言ってたよ。もう一度やり直してみたら?」と言われ、私たちはもう一度付き合うことになりました。
その後、5年間付き合い結婚へと辿り着きました。
一度別れ、復縁という形の恋愛はあまり上手くいかないと思われがちですが、
私たちのように、別々の恋愛を経験することによって上手くいく復縁もあります。
一度違う人との恋愛をしたことが、私たちには必要だったのだと思います。
もう一度、彼(彼女)とやり直したいと悩んでいる人や、どうしても忘れられない人がいるという方の参考になるはずです。
高校女子の未熟者が彼を束縛してしまい別れた

中学生の時は、学級委員をやったり、吹奏楽部の部長もしていてそれなりに目立った存在でした。
清楚というわけでもなく、どっちかというと流行り物好きで、仲のいい友達もいました。
それはそれで、満たされていた気もするけど恋愛は特になかったです。
高校生になってからは、恋愛もしたい年頃で、制服のスカートを短くはいたり、少女漫画のような高校生活に憧れていました。
高校1年の時、気になっていた彼と仲良くなれた
同じクラスだった彼は、いつも真顔で喜怒哀楽がわからないポーカーフェイス。
一匹オオカミタイプで近寄りがたい感じでした。
どことなく雰囲気が気になって、いつも目で追ってました。
高校生活にも慣れ始めた頃、文化祭が行われることになり、そのクラスの出し物の準備で同じ班になった彼と私。
「なぜか雰囲気とか気になるんだよね。」って友達に話したら、友達から彼にそれが伝わっていました。
彼は不思議そうに私を見てきたけど、勇気を出して声をかけてみると「よろしく。」と一言返されただけ。
イメージ通り、素っ気ない彼に怖気付いてしまった私。
でも、私から話しかけないと絶対に会話にならないと思い、頑張って話題を作ったり、一緒に文化祭の準備を進める中で、次第に彼は心を開いてくれたように思いました。
一緒に買い出しへ行ったり、一緒に出し物の準備をしたり、会話をする時間も多くなって自然に仲良くなれて。
彼と何かするのが楽しくて、早く文化祭の準備の時間になってほしいとか、休日は早く学校に行きたいと思ってました。
買い出しで荷物がたくさんあっても、大変な時に何も言わずに荷物を持ってくれたり。すごく優しくて、カッコよかった。
彼がいるから、学校が楽しかった。純粋にそう思ってました。
それからはメールアドレスの交換をして、学校以外でもメールでやりとりし始めました。
ポーカーフェイスの彼が、私にだけ見せる優しい笑顔にどんどん惹かれていく私。
ほどなくして、どちらからともなく自然と私たちは付き合っていました。
付き合ってさらに好きになれた
彼は私の気持ちを知っていたし、彼も自分に好意を寄せる私を気になっていったのだと思います。
「好きです」という告白はお互いになかったけど、2人の気持ちの距離はどんどん縮まっていきました。
初めてのデートは映画館。
2人きりで会うのはすごく緊張したけど、学校にいる彼とは少し違って。
私の隣にいる時の彼は、口数はやっぱり少ないけど、私に向けられる視線や表情はとても優しくて。
そんな彼にどんどん惹かれていきました。
学校でも、休み時間になるたびに2人きりで会話をすることが増えました。
彼は私の積極的な所や、優しい所、見た目が好きになったと言ってくれていました。
自分から話しかけたり話題を作ったりできないタイプなので、最初に積極的に話しかけてくれて、嬉しかったと。
それから、明るくていつも笑顔なところや、よくおどかしてきたり、イジってくるところも、楽しいなと思ったし、好きだなと思ったそうです。
この頃が、純粋に恋愛を楽しんでいて一番良い時期だったのかもしれません。
順調に見えて加速していく私の束縛

どんどん好きになっていく彼に、次第に心が苦しくなっていた私。
「もしも、他の子が彼を好きになってしまったらどうしよう。」「彼が他の子を好きになってしまったらどうしよう。」
彼の魅力が私の中で増していくたび、そんなことばかり考えていました。
彼が少しでも他の女の子と話していたり、笑顔を見せていた時は胸が張り裂けそうになるくらいの嫉妬をしたり。
気がつけば、この気持ちを自分の中だけで留めておくことができず、「私以外の女の子と話さないでほしい」「私だけをみていてほしい」そんなことばかり口にしていたのです。
このことが彼を追い詰めてしまっていることに、気付けなくてどうしようもなく自分勝手になっていました。
次第に増えていく喧嘩やすれ違いも増えていって、
「俺のこと、信じてくれないの?」
彼にこんなことを言わせてしまったと、ハッとしました。
私の束縛が、彼を追い詰めてしまっていることにやっと気が付きました。
お互い疲れてしまって振られた
肌寒くなってきた頃、彼からの電話で別れることになりました。
今でもこの時期になると、当時の思い出が蘇ります。
「好きだけど、別れよう。お互い少し、疲れちゃったね。」
初めての失恋に、高校一年生の私は自分の気持ちについていくことができませんでした。
彼を追い詰めてしまったのに、最後も優しかった彼。
別れの瞬間も私は彼を好きでたまらなかったです。
束縛して彼を追い詰めたくなくても、どうしようもない嫉妬がやってきて、自信もなく未熟者で彼との付き合いを続けるのも限界がきてました。
あの時、もっと彼を信じていれば、なんて後悔もたくさんしたけれど、時間は戻ることも待ってくれることもありません。
後は、ただひたすら時間は経っていくのを待つばかりでした。
時間が経つにつれて、私自信も少しずつ落ち着きを取り戻し、気持ちを整理できるようになりました。
お互い別々の恋がはじまるも長続きしない
高校2年生になった時には、お互い別の恋がはじまってました。
私は別のクラスの男の子と、彼は別の高校で同じ中学だった女の子と付き合っていました。
その頃にはもう、お互いに気持ちはなく、クラスは一緒だったけど、話すこともありません。
授業が終わると、私が付き合っていた人が教室まで迎えに来てくれました。
一緒に帰ったり、家に遊びに行ったり、普通にデートしたり、楽しい時間を過ごしていました。
でも、その時間もあまり長くは持ちませんでした。
付き合って7ヶ月が経った頃、「俺といても、楽しくなさそうだね。本当に俺のことが好きなのかわからない。」というのを理由に、私はまた別れを切り出されました。
束縛をしたり、相手を追い詰めないように気を付けていたけど、今度はそればかり気にしていたせいか、あまり自分を出せずにいました。
それが原因で、相手を不安な気持ちにさせてしまいました。
極端に自分を出したり出さなかったりして、とても不器用な恋愛をしてしまい、「私には恋愛は向いていないのかも」
そんな風に考えるようになっていました。
もうしばらく恋愛は良いかなと思っていた頃
新しい彼にも振られた頃。
彼と廊下ですれ違うたびに、付き合っていた頃の思い出が蘇り、寂しくなってました。一緒にデートした場所に行くと、涙がこみあげてきたりもしました。
もうしばらく恋愛はいいかなと思いながら、それから5ヶ月くらいはただひたすら友だちと遊んだり、他愛もない高校生活を送っていました。
その頃、彼も新しい彼女と別れたという噂を聞きました。
それを知った時は、何も思うことはありませんでした。
でも、ずっと会話もなく、気まずい関係だけは嫌だなとだけ思っていました。
できることなら、追い詰めてしまったことをきちんと謝りたいなと思っていました。
また文化祭がやってきて彼への気持ちが大きくなった
高校3年生の春、また文化祭がありました。
「最後の文化祭か…」少し寂しさを感じながら、高校1年生の文化祭を思い出し、ふと彼を見てみると目が合い、不意に視線をそらしてしまった私。
心臓がドクドクとなっていました。
「このまま卒業して本当にいいのか?まだ謝れてもいない。」
彼に謝って、もう一度仲良く話したりできないかと思う気持ちが少しずつ大きくなっていきました。
その時から、好きという気持ちが再び芽生えていたのか、自分でもよくわかりません。
でも、モヤモヤしていたとき、友だちから急にこんなことを言われました。
「ねぇ、今好きな人とかいないの?」
「どうしてそんなこときくの?」と戸惑っていると、
「彼、やっぱりあなたのこと好きみたいだよ。もう一度付き合ってみたら?」と言い出すので、冗談だろうと思いました。
それに、復縁はうまくいかなそうなイメージがあって後ろ向きでした。
だけど、彼が私を好きという言葉が頭の中をグルグルとまわり、私の中でさらに彼の存在が大きくなりました。
あの頃のようにまた、私の中で彼への気持ちが大きくなっていくのがわかりました。
彼と連絡をとるようになって復縁できた
学校から帰ってのんびりしていた時、突然彼からメールが入りました。
彼の名前が久々に画面に表示されると、メールを開こうとする指はかすかに震えていたのを覚えています。
「いきなりメールしてごめん。今大丈夫?」
「大丈夫だよ」と返信すると、またすぐにメールがきました。
「別れてからずっと、話したりメールしてなかったから気まずくなってたけど、また仲良くできたらと思ってメールしてみた。話しかける勇気がなくて。」
彼も、同じ気持ちでいたことにさらに驚きました。
私は嬉しい気持ちでいっぱいになりました。
学校では話せない日が続いたけど、彼からのメールは毎日ありました。
きっと、彼なりのアピールだったのかもしれません。
それから少しして、彼からもうメールで告白されました。
「好きです。もう一度、付き合ってください。」
まだちゃんと謝れていなかったけど、「私も好きです。」と答えて復縁できました。
なんとなく、この頃には束縛してしまった私が単純に未熟だったこと。この関係が壊されたくないと、ただただ身勝手だったこと。
自分に自信をもって、彼と単純に向き合っていればよかっただけなんだと少し大人になれていた気もします。
彼も私との思い出に触れるとたびに、寂しく感じていたと言ってました。
それから5年してお互い精神的にも大人になれて結婚

高校を卒業してから、私は大学へ進学し、彼は就職。
忙しい時間を送りながらも、私たちは順調に進んでいました。
彼は表情が豊かになり、よく喋るようにもなりました。
私も彼と過ごしていくうちに、「ありがとう」や「ごめんね」を素直に伝えていくことができるようになっていました。
そして、彼を信じることができていました。
相手を思いやる気持ちがとても大切なんだと知りました。
素直に言葉にすることも大切だけど、
素直とわがままは違います。
私は彼に、束縛をしてしまった頃は「私以外の人と話さないでほしい。」「私だけを見ていてほしい。」と、精神的に追い詰めていくようなわがままばかりを押しつけていました。
でも、私以外の人と話していても彼がそれだけで私への気持ちが変わることはないと強く思えました。
復縁をしてから、私たちのお互いを思う気持ちがとても強くなりました。
彼は、私が心配しないようにたくさん好きだという気持ちを伝えてくれたり、いい意味でわかりやすいようになっていました。
復縁はうまくいかないとか、結局別れることになるからやめたほうがいいと言われることも多いと思いますが、私はそんなことないと思います。
まわりから何を言われても、決めるのは自分たちです。
一度別れたからこそ、私たちは幸せになれたました。
どうしても束縛してしまう女子には、もっと自分にも彼にも自信を持とうと言ってあげたいです。相談に乗ってくれる友人もいるはずだから頑張ろうって。
#束縛 彼氏 別れた後