彼と彼女のロジック

彼と彼女の体験談を蓄積しています。

後悔先に立たずな恋愛だった中学男子の話【照れくさくても手をつなごう】

「あの時、もっとこうしていれば」

彼女が大切なことに気付いたのは、別れた後でした。

異性のことを意識し始めた中学生男子が、幼馴染の彼女を好きにだと気付いて、それからぎこちなくなってしまった恋愛。

付き合えたけど、照れくさくて何もできず、「つきあってても意味ないね。」と言われて別れた。

後悔だけが残ってしまった初めての彼女との恋愛。

恋愛については右も左も分からなかった中学2年生。

今思えば、どう接していいのか分からなかったのだと思います。

でも、本当に好きだったから照れくさくても手をつないだり、前のようにおしゃべりを楽しんだりできていれば、幸せになれたんじゃないかと今でも思います。

時間が経ち大人になった今では、親友のような仲に戻ることができました。

後悔を引きずっていたり、「どうしたらいいか分からず上手くいかない」という方の参考になると思います。

後悔先に立たずだった彼女との恋愛

彼女は幼馴染で、自然に下の名前で呼び合う間柄で、気軽に話せる友達同士でした。

小学生からサッカークラブに入っていた僕は、ちょっとした有名人。

クラスで一番背も高く、友達もたくさんいました。

「今年はサッカー部の1年生にすごいのが入ってくる」
なんて噂話が僕を指していることぐらい、すぐに分かりました。

その優越感に浸っているようなお調子者。

一方の彼女は、バスケ部に入っていて天真爛漫。

彼女に一目会うため、サッカー部の活動が始まる前に必ず立ち寄っていた体育館。

僕を見つけるなり、ステージ上で笑顔で手を振る彼女がとても可愛かったことを覚えています。

途切れた笑顔と、耳にした噂

笑顔で手を振ってくれていた彼女は、いつからか手を振らなくなりました。

見向きもせず、名前も呼ばれない。

クラスが違った僕達は、廊下ですれ違っても会話はおろか、目が合うだけ。

今まで当たり前だった彼女の笑顔は、友達同士で話している時に見かける、遠いものになってしまいました。

そんなときにふと耳にした噂。

「彼女にはバスケ部内に好きな人がいるらしいよ」

「それを知って、焦って告白した奴がフラれたって」

ふーん、あいつってモテるやつだったんだな。
そう思いながら、心の中がザラっとしました。

その瞬間、「他の人とは付き合ってほしくない」と感じている自分に気付きました。

「僕を見て、笑顔で手を振る彼女をずっと見ていたい」

それが「好き」という気持ちだと気付くのに、時間はかかりませんでした。

言えなかった、たった一言の”好きです”

「どうしたの?大丈夫?」

電話越しに聞こえる、笑い混じりの彼女の声。

長い沈黙だけで、増え続ける通話時間。

たった一言の「好きです」を言い出せない臆病者。

「今日、告白するわ」

なんて、息巻いて周りに言わなければよかったと後悔しました。

やんちゃぶってみたり、悪ぶって横柄な態度が板についても、中身はただの純粋な中学生男子。

長い沈黙を先に破ったのは、彼女でした。

「変わってないね。好きだよ、私は」

痺れを切らした彼女からの言葉に、「えっ?」と間抜けな声で返事をしました。

彼女は続けて、

「スポーツができて、みんなに優しくて、格好つけすぎなくせにいざという時は頼りなくて。なのに、いつからか好きになってた。」

初めての告白は、彼女からでした。

中学2年生、7月頃。
僕たちは付き合うことになりました。

可愛い笑顔の彼女、僕のためだけに笑う彼女。

「あいつは僕の彼女だ」

誇らしい気持ちと、嬉しい気持ちが入り混じった不思議な感覚。

しかし、そういう嬉しい気持ちは、長くは続きませんでした。

付き合ったのに何もできず

何のために付き合ったんだろう。

一緒に帰るでもなければ、仲良く話すわけでもない。

たまに遊びに行っても、何となく当たり障りのない会話をするだけ。

彼氏、彼女という肩書きが邪魔をして、昔のように気さくに話すことができませんでした。

心の中では「すごく話したい」と思っていたのに、なんとなく照れくさくて、学校ではいつも目を合わすだけ。

仲が良かった友達から彼女になったことでぎこちない関係に。

どう接したらいいか分からず、格好つけてばかりいました。

半年後、別れを切り出される

「付き合ってても…意味ないね」

付き合ってから半年、雪が積もった寒い夜でした。

言われて初めて、後悔した。

別れて初めて、一人を感じた。

笑顔の彼女が当たり前、付き合ってるのが当たり前。

付き合っている事実に甘えて、失うことには目を向けませんでした。

手もつながず、誕生日も祝わず。
デートよりも友達優先。

彼女の気持ちを聞いてあげることもせず、ただ別れに応じました。

最後の最後まで、彼氏らしいことは何一つできませんでした。

肩書き以外は何1つ変わらない日常

後悔だけが心に残り、泣き続けた夜。

「別れたわー」なんて軽い感じで言ってみたけれど。

心の中には何も残っていなくて、ボーっとする日々が続きました。

それからしばらく、公園のベンチに座り、一人で過ごす夜が続きました。

周りも気にせず声を出して泣きながら、

もっと話したかった、
一緒に帰りたかった、
もっとデートしたかった、

初めて自分の素直な気持ちに気付きました。

もう昔の関係にも戻ることができなくて、付き合ってもどうやってもぎこちなくなってしまって、一人になると泣く以外にやれることはなかった。

気分転換に、カラオケにボーリング、ビリヤードをしても、部活動に打ち込んでも。

何をしても拭えなかった後悔があったけど、友達と遊ぶ日常の中で、少しずつ時間が解決してくれました。

夢中で遊んでいる時間だけ、彼女も、後悔も忘れられる。

時には友達と電話で夜通し夢を語ったり。

1人じゃ埋められなかった心の隙間を、友達みんなが少しずつ埋めてくれました。

今までと変わらない日常の中で、変わったのは肩書きだけ。

何もできなかった、「彼氏と彼女」という形だけがなくなりました。

偶然の再会【大人になったんだね】

それから3年後、高校2年生。

クリスマスイブの混雑する駅前。

部活終わりのジャージ姿で待ち合わせの場所へ向かう途中、大きな声で名前を呼ばれました。

振り返るとそこには、制服姿の彼女の姿が。

懐かしい笑顔で手を振り、僕を呼ぶ彼女。

お互い別の相手と待ち合わせ中の偶然でした。

別々の高校に進学し、別れてから1度も連絡を取っていなかったけど、混じりっけなしに嬉しかった。

きっと時間がそうさせた、
お互いが色んなことを経験して大人になった、

そう感じました。

25歳を過ぎた今【笑い合える友達に戻れた】

彼女は大学を卒業後、地元を離れ地方へ。
僕も地元を離れ結婚。

年に1度開催する、地元メンバー6人が集まる飲み会。

そのメンバーの中には、僕と彼女、2人とも入っています。

友達同士仲が良くて、個々に連絡を取り合う、地元のいつものメンバー。

その中に2人が揃っているのは、なんだか不思議な感覚でした。

今でも、笑いながら話す当時のこと。

「最低な初恋だった」なんて面と向かって話して爆笑して、「あの時は〜」って友達も入ってきて。

別れた当時は、こんな風に友達に戻れるなんて夢にも思いませんでした。

大切な友達の手助け

後々聞いた話、他の友達みんなが

「2人がなるべくすれ違わず友達に戻れるように、他の子と付き合えるように裏で動いてた」

と聞いて驚くと同時に、改めて友達の大切さを学びました。

「最低な初恋だった、けどありがとうね」
「あの時は、悪かった」

そんな風に言い合えるようになったのは、紛れもなく友達のおかげ。

そして、その大切な友達に戻ることのできた初めての彼女。

辛かった初恋を昔話として笑える今だからこそ、

周りにいてくれる友達全員に、ありがとうと伝えたい。

#後悔先に立たず恋愛

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